2011年01月29日
■ 平鍋さんとアツク語る会 2011 札幌
ATND:http://atnd.org/events/11377
開催概要 日時:2011/1/29 (土) 9:30 ~ 13:40 (9:00 開場) 会場:中央区民センター2F つどいB 主催:「平鍋さんとアツク語る会 2011 札幌」実行委員会 協力:Ruby札幌 参加費用:無料 事前登録:必要 参加者:35名程度 公式タグ:hiranabekaigi 公式ハッシュタグ:#hrnbkaigi
参加費無料って凄いよね!!! ハッシュタグを追うと当日の様子を垣間見れます。
あと座談会の写真はこちら 平鍋さんとアツク語る会 2011 札幌
最初は前夜祭にやったウェーブの動画です。 平鍋ウェーブ
平鍋さん講演 アジャイル開発の現在・過去〜今を知り、源流を訪ね、先を見据える
- ミッション・リスク分割型ビジネスとウォーターフォール型開発(従来型)
- 従来型の問題は要求の劣化→システムの機能の利用度
- ミッション・リスク共有型ビジネスとAgile型開発
- アジャイルはビジネスとITが一体になったOneTeam
- アジャイルの分割の仕方(ホールケーキからショートケーキを作るのではなく、いきなりショートケーキを作る)
なるほどなーと思いましたが、難しいなーとも思いました。
- 機能で切る
- 層で切らない
- やりがい、コミュニケーション
- MMF(MinimamMacketableFeature=最小顧客価値),FBS(Function Breakdown Structure=機能ブレークダウン構造)
- 発注から納品までが半年から3年位だとウォーターフォール。2週間から半年だとアジャイル。
- テストしやすいことが良い設計
- オブジェクト指向は再利用ではなく、テストやリファクタリングの為
- ソフトウェアの在庫
- テストされていないコード
- 実装されていない仕様書
- 上記をクリアするために、テストを先に書く
- アジャイルの実践
- アジャイル関連の本に書かれている内容をそのまま適用するのは難しい
- 事例はそれぞれ異なる
- 現場に適した内容を考えるのが大切
- ユーザー一体型開発
- Demo or Die
- 七割くらいできたら現場へリリースする
- 「エンジニア一人ひとりが生き生きと働くことのできる環境の整備につながる
- アジャイルのスケール方向
- 米国の構造:ユーザ企業[システム部門]→世界各地
- 日本の構造:ユーザ企業[システム部門]→SIer→中堅ソフトハウス
- 日本のSIerは終わりだと思っている
- kanban
- リトルの法則 WIP(中間在庫)
- ウォーターフォール、スクラム、カンバンどれでも途中の在庫量が異なる。
- 一番使用されているツールは「Excel』
- Energized Work(活気のある仕事)→前夜祭の島田さんの話にあった心・技・体の話にも繋がる
- なぜかこの場で、「2011年4月15日 Agile Japan 2011 札幌サテライト 開催決定」
- アジャイルを主導する層の変化
- 2011年 executive - 経営幹部 平鍋さん自身もそうなっている。2003年くらいは自分はdeveloperだった
- バトンが動くのが見えるように
- 目に見えるものを直感的に分かりやすくする
- まとめ
- 海外ではAgileがキャズムを超えた
- 日本でも第二次アジャイルブーム
- Kanban/Leanも注目を浴びている
- XPとはなんだったか
自己紹介タイム
全員の自己紹介はさすがに書ききれないので、自分のだけ。詳しいのは平鍋さんのマインドマップPDFを 見るのがいいですね。
僕は最近の出来事の反省というかふりかえりをしたくて、参加してきました。 なぜプロジェクトが炎上気味になってしまったのか(ただしくは炎上してません)
- rails案件
- 新人と僕の二人チーム
- ペアプロ(教育も兼ねている)
- 短いスパンでのデモ
ということをやってきたのだけど、いらない機能を作ってしまったり、不足している機能が あったりしました。 これを@tmaedaさんにも相談してみましたが、自分なりにしっくりこない部分があり 今日の参加を決めました!
平鍋さん&島田さんによる座談会
ここからはざっくばらんに自由に話せる場となりました。 いろいろな話がありましたが、僕は自分の悩みを解決できそうなところだけ、ノートにメモ したので、そのログを残します。
- 25分のイテレーション
- 5分休む
- 集中力アップ
- Twitter などの外部要因を切る
これは、ペアプロをやっているときに実践するとよいと思いました。 思い起こせば、決まったイテレーションを二人で取り決めていなかったのが問題だったな。
- 信頼の貯金
- 信頼貯金。契約開始時点は残高ゼロ
- 信頼貯金は契約とは別のラインにある
- [チーム]-[自分]-[上司]-[お客様]という例にした場合、[自分]から[上司]と[自分]から[お客様]への信頼貯金
を貯めることが大切
平鍋さんがお話してくれたこの例が、とてもしっくりきました。 失敗があり炎上しかけたけど、上司や先輩、お客様の信頼貯金が自分では気がついていな かったけど貯まっていたんだなと思いました。今では一体型の開発にもなっていることだし。
- プラスアルファ。契約の物と、ちょっとだけ上乗せ。でとても喜んでもらえる。(by @niku_name メモ)
- 信頼貯金の貯め方の例:新しいメンバーAさんがきたときに、自分はAさんのことをぜひ手伝いたいと思っている(いろいろな事を)
- マネジメント層は現場を見に行く事が大切
- 資料を見ている時間は意味がない
- 本を読まない人がいることについて
- 本を読んでもらえる状況を作ることが大切
- 机にただ積んでいるのではなく、人が集まるところにさりげなく置いておくとか
- リファクタリングはいつやるか
- 皿洗いと同じだと思う。皿が積まれていると洗う気がなくなる。コードも同じで、ぐちゃぐちゃになってからでは、見たくないコードになってしまう
- お客さんなどと一緒にご飯を食べる事は重要。この時間を共有する事で信頼貯金が増える
- 合意の取り方
- why - what(ここで衝突しているとする) - how このような場合は、自分が一歩上へいって、whyで合意をとる
以上がイベントのまとめです。 自分で書いていて「感極まってきた」。 こような素敵なイベントを企画してくださった。東京エレクトロンソフトウェア・テクノロジーズ の札幌事業所 の皆様に大変感謝します。
あと熱く語るでググってみたら、以下の記事も出てきました。この 記事は読んだ事がないので読む。