2017年06月27日 [長年日記]
■ エラスティックリーダーシップを読みました
私は、「リーダーと管理職を経験済み」という立場で読んでみました。
こちらの本は、「リーダーや管理職になっている方」、「新米のリーダーの方」、「これからリーダーに挑戦しようとしている方」にとり非常に役立つ本ではないかと思いました。
お勧めする点は
- 3つのフェーズと各フェーズにおけるリーダーシップのスタイルが具体的であること
- 別フェーズへと移るための目標や行動が明確になっていること
ということが非常にうまくまとまっている点です。今すぐ使える技術だと思いますし、今後ずっと使える技術だと思うので、迷わず購入をお勧めします。 (個人的には、リーダブルコードやTeamGeekなどと同様に名著の部類に入る書籍だと思っています )
当時、リーダーになりたての頃は、この本でいうところの「指揮統制型」リーダーに早くならなければなんて考えて過ごしていたのを思い出します。しかし、自分が少しずつ経験を積んでいくと、実はリーダーが指揮統制型である必要がない場合もあるなと思っていたこともあり、僕は何もせずにチームに問題解決を委譲する実験などもしていたような気がします。(その時のメンバーは、このリーダーは何もしないなと思っていたでしょう...。申し訳ない)
日々悩み、チームやプロジェクトがどうやったらうまくいくのかを自分なりに試行錯誤しているうちに、必ずしも一つのリーダーシップだけが「正」ではないのではないかと思ったことがありました。
こんなことに悩みながら、当時の自分がうまく文章にまとめることができずにいましたが、エラスティックリーダーシップが自分のもやもやを見事に解決してくれたと思いました。
大事なこと
TeamGeekにある
- 謙虚(Humility)
- 尊敬(Respect)
- 信頼(Trust)
を忘れてしまっている人 (もしくはHRTを初めて知った人)は、この本の前にTeamGeekを先に読むのがよいのではないかと個人的には思います。
また、僕が勝手に呼んでいるAST
- 怒り(Anger)
- ためいき(Sigh)
- したうち(Tut)
が多いとリーダーの振る舞いとしてふさわしくないと個人的には思います。これら3点はメンバーの「やる気」を大きく失うと思いますし、チームの雰囲気も悪くなると思います。もし、悪くなっていないと本人が思っているならば、それはメンバーや他の人がとても我慢しているのだと思います。 (ただし、ASTをこのむメンバーしかいなかったらうまくいくのかもしれません。)
混乱した点
リーダーシップとマネジメントの話が混ざっている感じがしました(気のせいかな?) マネジメントだと、予算管理と労務管理などなどのお仕事があるはずなので、ここの話の補足とうか分けて考えるみたいなまとまりだとよさそうに思いました(エラそうなこといってすいません)
5部と6部
6部構成になっており、 1から4部までは著者の内容、5,6部は著名人のエッセイ的な感じになっているので、自分が尊敬していたり、好きな方のエッセイを読むのがよいのではないかと思います。
自分が初めてリーダーとして奮闘していたときに、岡島さんの本にとても助けられたことがありましたので、私は岡島さんのエッセイを迷わず読みました。
ソフトバンククリエイティブ
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